建物で1番負担がかかっている部分というと、まず屋根がイメージできるのではないでしょうか。
太陽からの紫外線に雨風に夜露、冬は積雪に霜、それに加え雹といった、液体から固体、気体などさまざまなものが屋根を襲い続けます。
近頃の異常気象で天気のいい日は非常に強い紫外線に常にさらされ、天気の悪い日は雨風に、冬になれば雪などもつもります。
屋根材ににもよりますが、屋根の表面温度は夏場で80℃以上に、冬場では0℃以下にもなる過酷な状況で、365日24時間ダメージを受け続けているのが屋根になります。
・スレート(コロニアル・カラーベスト)
現在の住宅で一番多い物がスレート(コロニアル・カラーベスト屋根になります。
表面を塗装していて防水性を高めていて、平均的な環境下では約10年毎の塗り替えが必要になってきます。
・金属(トタン・ガルバリウム)
ガルバリウム(アルミニウムと亜鉛の複合メッキ鋼板)は10年~15年、トタン(亜鉛めっき鋼板)は5~8年が目安になっています。
金属性の屋根材はその土地の環境に左右されやすいので、海の近くにある住宅では、耐用年数が極端に落ちることもあります。
なのでそのような地域では早め早めにメンテナンスをこころがけてください。
・粘土瓦は塗装が不要
・それ以外の瓦には塗装が必要
瓦が日本の建物の屋根材として用いられて長い経緯からか、屋根材の事を「~瓦」と呼ばれる傾向になっています。
スレート(コロニアル・カラーベスト)はスレート瓦、新生瓦と呼ばれていたり、金属瓦と呼ばれることもあります。
ここではそれらの種類を除いた物を瓦に分類してご説明していきます。
瓦は粘土を焼き固めて成形したものとコンクリートとセメントを成形したものに分類されています。
釉薬器瓦(陶器瓦)、いぶし瓦、素焼き瓦(無釉薬瓦)は塗装自体が必要ないだけで塗装自体はする事が出来ますし、それぞれ専用の塗料も販売されています。
ただ、一度塗装をすると、定期的な塗り替えをしなければならなく、費用が増えます。
(素焼き瓦は時間が経つに連れ水分が染み込みやすくなるので、凍害を受けやすいのでその対策の為、塗装をする方もいらっしゃいます)
形が似ていて見分けが見分けがつかないのがコンクリート(モニエル)瓦とセメント瓦になります。
見た目が似ているがけなら問題はないのですが、コンクリート瓦にセメント瓦の下塗り用塗料を使うと、塗膜の寿命が短くなってしまい、剥がれやすくなります。
セメント瓦にコンクリート瓦の下塗り用塗料を使っても同じになります。瓦の古口(角)がデコボコしているものならコンクリート瓦、逆に滑らかな古口ならセメント瓦という見分け方があります。しかし、そのような知識や経験を持たない業者も存在していますので、気を付けて下さい。
屋根から瓦を取り外し、細かい部分まで確認が出来れば判断は出来るのですが、屋根に上るのは大変危険ですので、その様な時は、当社までご相談下さい。